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「ぶるーと」閉店

はい、どーもー!西本です。
香川で街中に飲みに行く人なら知っているであろう喫茶店「ぶるーと」が閉店したのでその思い出を少し書いていこうかなと思います。

これまでのブログは、自分の事を知ってもらいたい、結婚の良さを伝えたい、等、多少なりとは婚活に繋がる事を書いていたつもりなのですが、多分今回は全く関係ありません。

香川県民の酒飲みに送るブログです。聞いてください、「ぶるーと」(バンドマン風)

「ぶるーと」ってどんな店?

「お酒飲む人が喫茶店?」と思う方もいらっしゃると思いますが、知っている人なら分かると思います。あの店を喫茶店として利用している人はほとんどいません。テイクアウト専門店か、飲み屋としての利用がほとんどです。

営業時間は基本朝9時頃から深夜3時まで。それを80歳に近いおばあちゃんが1人で切り盛りしている喫茶店。それが「ぶるーと」なのです。

「ぶるーと」との出会い

「ぶるーと」との初めての出会いは、私がまだ東京に住んでいて、二カ月に一度、香川で仕事のために帰ってきていた時の話しです。

小学校の時からの同級生で、結婚しているにも関わらず私よりも飲み歩いている友人A君がいるのですが、基本的に香川に帰ってくるときは必ず連絡して色々香川のお店を紹介して貰っていました。

あの日は何件か飲み歩いていて深夜1時頃に「とりあえずここで休憩しながら次の店考えよう」と提案してきたのが「ぶるーと」でした。

お世辞にもなんだろうと決して綺麗とは言えない外観、そしてまだお酒飲みたいのに喫茶店?と思う私をしりめに、「てるちゃん、こんばんはー!」と意気揚々とお店に入っていくA君。

てるちゃんと思わしきお婆さんが「A君、いつもありがとねー」と返事はするものの、注文が立て込んでるのか、一向に案内する気配のないてるちゃんと思わしきお婆さん。(というかてるちゃんなんで今後はてるちゃんで統一。)

すると慣れた手つきで、コップをとり、冷蔵庫から瓶ビールを出して栓を抜くA君。プロの犯行とは正にこういった事を言うんだろうな、と心の中で思いました。そしてこの時点で、「多分ここ面白いお店だ」と、東京都北区赤羽の清野先生みたいな感じで思いました。結果、ここで感じたものは大正解でした。

注文の落ち着いたてるちゃんに「てるちゃんも飲みまい!」とゴリゴリの讃岐弁で勧めるA君。しばらくてるちゃんと話しをしながら「腹減ったからカツサンドでも食う?」とA君に聞かれ「俺締めるの嫌いだから食べない」と言おうと思った矢先てるちゃんが「ああ、そうしまい。うちのカツサンドは美味しいけんね~」と、外堀を固められてしまい「じゃあお願いします」と、「じゃあ」の中に少しだけ私のプライドを見せて注文。

そして出てきたカツサンドを見て第一印象は「多っ!」でした。深夜に食べる量ではありません。そして食べた瞬間「美味っ!」と、食レポとしては0点の感想です。元芸人が聞いて呆れます。でもだから芸人を辞めたんです。

本当にお世辞抜きで美味しいカツサンドに何故か注文したくなる瓶ビール。
私はこの日から、「ぶるーと」の虜となるのです。

一家に一台「ぶるーと」

「ぶるーと」を紹介してもらって以来、香川に帰ってきたときはほぼ必ず行っていたのですが、香川に引っ越してきた私は更に通う頻度が高まります。

「ぶるーと」には色々な魅力がありますが、その中の一つに「使い勝手が良すぎる」と言うのがあります。

  • 早い時間から飲める
  • チャージがないから隙間時間で飲める
  • 遅い時間でも飲める
  • 飲みたい人、食べたい人両方楽しめる

正直、大人数でゆっくりしたい場合には向いていませんが、1人飲みが好きな人にとってはどんな状況でも利用出来てしまうのです。

そしてそれに、てるちゃんの人柄や、ハッキリいって綺麗ではないのに何故か落ち着く店内という謎の魅力が合わさって「ぶるーと中毒」を引き起こしてしまうのです。

多分友達に街いるから飲もう!って勧誘に使った写真です。

家族でも「ぶるーと」

香川に引越してきてから、お酒の好きな妻をはじめに連れて行ったのが「ぶるーと」です。結果、妻も大ハマり。多分妻が香川で1人で飲みに行った店は「ぶるーと」だけだと思います。

そして妻が妊娠してからも、ノンアルコールビールをわざわざ酒屋さんに注文して頂いたりして妻と二人でてるちゃんと仲良くして貰ってました。
その時から「子どもちゃん産まれたらお祝い買ってあげるから!」と言ってくれてましたが、まあその場の雰囲気で、なんならてるちゃんも忘れているだろうなくらいに思っておりました。

そして、無事出産し、少し大きくなった頃に今度は3人でお店に足を運びました。(他のお客様の迷惑にならない時間を狙っていきました。人としてのマナーは不足しているかもしれませんが、酒飲みのマナーは守る男です。)

その時に、しっかり出産祝いに洋服を頂きました。子どもの成長は早いもので、もう着れませんがめちゃくちゃ可愛い服でした。改めてありがとうございました!

右側がてるちゃんから頂いた様服です。

「ぶるーと」で出会った様々な人

思い返せば「ぶるーと」は私が香川で一番行った店で、そこで様々な人とも出会いました。

いつも昼頃大きい犬を連れてきていたおじさん
その人が苦手だから時間をずらして飲みに来ていたおじさん
休業する前に会った、異常なまでに「ぶるーと」を愛していた、お店に通いだして三ヵ月のおじさん
カウンターに座る私を女だと勘違いして、話そうと思い入ってきたおじさん
たまたま「ぶるーと」に行ったら、テーブル席で横になって寝ていたA君(おじさん)

様々な人というより様々なおじさんですね。ステキなおじさま方と出会ってきました。そんな楽しい思い出も「ぶるーと」のおかげです。

彼もいつかは水がビールになりおじさんになります。

そして閉店へ

2020年4月25日、てるちゃんの娘さんがSNSで正式に閉店を発表しました。

正式に、と言うのもお店自体は2月の中旬から閉めており、私の妻はてるちゃんとメル友なので休業している理由も知っておりました。理由は伏せさせていただきますが、コロナの影響ではないです。

正直なところ、ここ最近はコロナの影響で飲みにも出ていないため実感は湧きませんが、街に繰り出すようになって改めて実感するんでしょうね。
そして私同様、この閉店により飲み屋難民が生まれます。この人々は今後どこに行くんだろう。

最後に

このブログを書いていると、妙に「ぶるーと閉店」を実感してしまい、センチな気分になってきました。
ですが、「ぶるーと」には行けなくても「てるちゃん」にはまだ会えます!(メル友の力を使えば)

コロナが落ち着いて少ししたら、てるちゃんと飲もうと思います。
また、それとは別に「ぶるーとを偲ぶ会」なんかも出来たらな、なんて考えます。

とりあえずてるちゃん、長年お疲れ様でした。

そしてただの思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。
それでは!

恋活・結婚相談所Harukoi
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